CSR
・海外でのブランド確立

について述べるには今やっていることを書くのが一番分かりやすいと思う。現在進行中の就職活動について書きます。


以下は某ビール会社の新卒採用エントリーの際に書いた文章。


テーマ:あなたは○○でどのような仕事をやりたいですか。(1,300字)


「社会と向き合った仕事をし、人々の豊かな生活のために貢献したい。特に企業だからこそできる社会貢献事業を企画し、実現したいと考えています。
 今、企業の社会的責任がブランディング成功のキーワードとして大きな注目を集めている。具体的な内容としては、従来からの商品管理や経営倫理に加えて、環境や地域貢献事業、スポーツや学術、芸術へのスポンサー活動、学生への奨学金や留学支援制度の充実などが挙げられる。これらは企業が収益を上げるだけでなく、社会に貢献する事業を行っていることを示すと同時に、大きな宣伝効果も担っている。また、海外での事業を展開する際は現地の人の協力が必要となる。土地が違えば文化や習慣、嗜好が違うのは当たり前だが、そのときも社会貢献事業は、人材の現地化や市場調査、ブランディング成功の重要なカギとなるだろう。私が特に興味を持っているのは、海外の事業におけるブランディングと、災害時に企業ができる社会貢献だ。
 海外の事業で成功するためには、何よりも現地の人との交流が第一だろう。それを実現させる重要なこととして、数ある社会貢献の中でも教育と文化に焦点を絞って考えた。日本とは異なる気候、言葉、習慣などの様々な要素は、その土地の人の独特の感性でないと理解することは難しいため、人材の現地化は海外事業のはじめの一歩と言えるだろう。しかしそのためには、現地の人たちにとって人気があり、働きたいと思える企業でなければならない。例えば、優秀な学生に対する奨学金や留学支援制度の充実によって、将来の現地社員を育成すること。また、一方では伝統芸能文化財保護などのスポンサー活動で、一般に対して広く宣伝するとともに、相手の文化を理解し現地の人と交流すること。これらの社会貢献活動を通して人と人の双方向の交流を促すことで、現地での幅広い層の人気を獲得できるのではないだろうか。
 次に、企業だからこそできる災害時の社会貢献について考えた。地震などの大規模災害が生じたとき、それぞれの地域に存在する企業だからできる復興支援として、避難場所の提供、生活必需品の確保、文化財の保護が考えられる。現在、災害時の避難場所は主に学校だが、多くの人が集中し、予期せぬ二次災害や精神的被害を引き起こすことがある。そこで、企業は工場や研究所の敷地内にある運動場や駐車場、緑地公園などを避難場所として提供することはできないだろうか。同時に、緊急用の住居、飲料水、食料、簡易トイレやシャワーなどを常備するという、学校での提供が困難なものを災害時にすばやく用意できることにも大きな意味がある。また、後回しになりがちな文化財を保護できるよう、企業が運営する美術館に限らず、一般の博物館の建物の防火、耐震化の企画や運営に協力することや、災害時の文化財保護計画の作成などは、企業だからこそできる社会貢献活動ではないだろうか。
 最後に、何事をするにも人と人の協力は欠かすことはできません。どんなに斬新なアイデアでも、社会に幅広く関心を持ち、多くの人に意見を聞かなければ成功しないと考えています。」


ビール業界に限らずメーカー全業種にいえることで、「この企業だからできる」という強みは無いんだけど、ここの企業は震災時に工場勤務の人によるレスキュー隊を編成する活動計画を作り、実際に訓練をしているそうなので方向性としては悪くないと思う。
このエントリーが通るかどうか予想してくださいな。