It's same as the title of Japanese animation movie!!
オーストラリアで自己紹介をするとしばしばこういう返事が返ってきた。というのも、名前がAKIRAだから。欧米では下の名前で呼ぶのが一般的なんだけど、日本ではいつも苗字由来のあだ名で呼ばれていたから、違和感があってしょうがなかった。
「Hello, I'm ○○.」
「Nice to meet you, my name is Akira.」
「Really!! It's same as the title of Japanese animation movie!!」
「…, Ye,yes, that's right.」
「I've seen that movie, it's very famous one.」
「O.K.… but I don't know well, sorry, I think it's very old one.」
という会話を何度も繰り返した。特に韓国人の男の人と


ともかくAKIRAだ。
この映画、たぶん見たことがある。けど、まだ小さいころだったからどういう内容かよく覚えていない。人がふくれるシーンが印象的だったのと、バイクのドリフトをマトリックスがパクってるよ、ていうのしか記憶になかった。こういう経緯があって、日本に帰ったらAKIRAを見んとおえんな、と思っていた。


見ました。


・ドクターの計測機、出力と記録の媒体が「紙」。
2019年の設定だろ。現在のコンピューターの発展を80年代に予測しろというのが無理な話かな。
・コインランドリーの固定電話。
携帯電話も発達しました。いつでもどこでもつながるから、逆にドラマがなくなったよなぁ。
・台詞と口の形のマッチング。
吹き替えすると意味がない。確かに・・・。ちょいとググってみると、評価高いね〜、この映画。漫画が原作だったんだ、ぜひぜひ読みたいね。
・不思議なサントラ。
芸能山城組というのか・・・ちょっと不気味だけど、今度サントラ借りてみよう。新しい世界が広がるかもね。


気になった台詞
大佐:「建設の熱は冷め、復興の喜びも忘れ去られ、いまや欲望に身を任せたバカどもの掃き溜めだ」
映画の設定も、映画が作られた時代も戦後30年。1988年というバブルの真っ只中の当時を象徴する一言か・・・


大佐:「怖くてたまらずに覆い隠したのか。恥も尊厳も忘れ、気づきあげてきた文明も、科学もかなぐり捨て、自らあけた恐怖の穴を慌ててふさいだのだ。」
実世界のいったい何を意識した言葉だろうか。「科学もかなぐり捨て」というから、核分裂核融合、クローンという科学技術の膨張を指しているわけではなさそうだ。原水爆生物兵器化学兵器といった倫理を無視した無差別大量破壊兵器だろうか。
手塚治虫の作品を思い出した。「聖なる広場の物語」。短編集「夜よさよなら」の中にある鳥の物語。


ケイ:「人間てさぁ、一生のうちにいろんなことをするでしょう。何かを発見したり、作ったり、家とか、オートバイとか、橋や、街や、ロケット。そんな知識とかエネルギーってどこから来るのかしら。サルみたいなものだったわけでしょ、人間って。その前は爬虫類や、魚、そのもっと前はプランクトンやアメーバとか。そんな生物の中にもすごいエネルギーがあるってことでしょ。(金田:そりゃぁ、遺伝子のせいだな。)そのもっと前の水や空気にも遺伝子はあるのかしら。宇宙のチリだってそうでしょう。もしあるとしたら、どんな記憶を秘めているのかしら。宇宙の始まりの、そのもっと前の。誰でもそんな記憶を持っているのかもしれないわね。もし何かの間違いで順番が狂って、そんなアメーバみたいなのが人間みたいな力を持つことになったら・・・  アメーバは家や橋を造ってはくれないわただ自分の周りのえさを食い尽くすだけ。  あの力は私たちにはまだ・・・」
深い、深いねー。生命体は無限の可能性を秘めている、ということ。そして、大きな力を手にした者は大きな責任を持たなければならない、ということ。


スパイダーマンでも同じメッセージを言っています。
With great power comes great responsibility.