2004年11月13日

Uluru(Ayers Rock)



来た!!
僕は、世界の中心に来た。
日常の雑多な思いはすべて忘れてしまった。
ここにあるのはただひとつ、大きな岩だ。
もうひとつ「瞳をとじて」見えるものは、ただひとつのジブン。

もともとこの話は知らなかったんだけど
たまたま同じツアーに参加していた日本人の人が小説、映画、ドラマを全部制覇しているツワモノだったので予備知識を持って登ってきました。
頂上で愛を叫んだかって?
叫ぼうにも相手がいないので、ハーモニカを吹いてきました。
もちろんヒライケンの「瞳をとじて」。


旅の途中で観たかったけど観れなかった映画、聞きたかったけど聞けなかった音楽(自分でうたった、吹いた)、読みたかったけど読めなかった本。
これらを味わうことは帰国して一番したかったことでもあり、当時を思い出す手がかりの一つでもある。


原作と映画版を見ました。
・映画版は原作を超えたね。多少話が違ってるけど、それぞれがいい味出してる。
・瀬戸内海の島々。いいねー、風情が出てる。
・高松って路面電車走ってるの?これは愛媛でしょ。
・カセットテープでラジオの録音。した、した。中学生の頃、お気に入りは「JET STREAM」だったなー。
・あれ、Ayers Rock出てこないよ!?ドラマ版で登るのかな?
何、ドラマ版はKINGS CANYONで撮影だと!!
まぁ、Uluru は本来アボリジニの人たちの聖地で登るべきではないということだったから、それでいいのかもしれない。


「ここに来て、世界の中心がどこにあるのか、わかった気がする。」
それは人のココロの中にあるのさ。



Uluru に登るべきではないと言われてましたが、登りました。
ガイドにも説明を受け、登山口にも看板があって、英語、ドイツ語、スペイン語、中国語、韓国語、日本語で「ここはアボリジニの人たちの聖地です。登らないでください。」と看板があった。

だけど、見れば分かる。


実際登るための鎖が設置されてるし、目の前には蟻が砂糖の塊に群がるように登る観光客の列(80%ぐらいは日本人だった)。
これを登らなかったら後悔する、と思いつつ登ってしまった。


Uluruとアボリジニの現実は観光産業が無ければ生活が成り立たないとも言われている。オーストラリア政府も観光客からの収入を見込んでアボリジニ支援政策をとっているそうな。オーストラリアについてはいろいろ感じることがあったので「アボリジニと白人の歴史」「国歌と愛唱歌と国民性」「新しい移民」をテーマにいつか書く予定。


Uluru周辺の宿の話。
観光地ということに加え、周囲に何も無い荒野が広がっていることから、ほかの街(AUS20$)に比べ宿代が5割増くらい。このときは3泊4日のツアーに参加していたので、寝るときはキャンプサイトでスワッグと呼ばれるごつい寝袋の中だった。

外だけど、寒くないし満天の星の下で寝るという醍醐味を味えて最高。ツアーガイドも
「Here is not 5 stars hotel, 5 million stars!!」