Advance Australia Fair

♪Australians all let us rejoice, for we are young and free;
We've golden soil and wealth for toil, our home is girt by sea;
Our land abounds in Nature's gifts of beauty rich and rare;
In history's page, let every stage Advance Australia fair!
In joyful strains then let us sing, "Advance Australia fair!" ♪


「Advance Australia Fair」オーストラリアの国歌(National Anthem)である。
wealth for toilを太字にしたのには理由があって、オーストラリアで散々聞いた「OZは怠け者」について考えてみようということだ。
とりあえず
http://www.jpnc.com/~aplac/memo/shigoto1.html
http://www004.upp.so-net.ne.jp/mickey/aussie.html
http://www.jpnc.com/~aplac/thisweek/essay201/thisweek050404.html
いろんな意見があるとは思いますが、個人的な体験+見聞から言わせてもらうとサービスの悪さはいたるところで感じました。
・Woolworth、Coles(共にスーパー)の袋詰めが雑
・郵送品受け取りの連絡がない(一度留守だったら倉庫に置きっぱなし)
・国際FAXの受信番号を間違えて教える。しかも「I'm sure!!」と。


もうひとつgolden soilを太字にした理由が「Lazy OZ」についてコメントしたいことなのだが、オーストラリアの食料自給率は400%で世界一高い。
日本もバナナ、砂糖、各種野菜など多くの農産物をオーストラリアから輸入しています。
なによりもオーストラリアの農産物は全て美味い。にんじん、南瓜、トマト、セロリなどの野菜をはじめ、QLDはバナナ、TASはりんご、NTはマンゴーと地方名産の数々。
それゆえに、農業大国として世界に農産物を輸出する豪のwealth for toilを考えてみようということです。
Bundaderg, Katherine, Mildura で実際にパートタイムワーカーとして働いたので、そこで感じたことを少し・・・
農場は放浪者を使うことで経営されている
農場経営者は当然ながら白人OZなのだが、実際の作業をしている人たちは????
農業の担い手は、生き物を相手に働いているのだから当然休暇もない。時期によっては一日12時間を越える労働も強いられることもある。
(とうもろこしの収穫では、出荷時期の関係から3:00〜19:00で働きました。)
その上、大規模農業であるため家族経営ではなく、共同経営である場合が多い。
などなど様々な理由があって、
Picking, Packing, Planting, Weeding
という、きつい、汚い、仕事をするのは直に農場経営に関わっている人ではなく、国内を放浪する若いOZ、一部仕事の得られない移民、そして外国からのWHビザ所有者ということになる。
農場の経営者にとって、WHビザ所有者は活きの良い若者が入れ代わり立ち代わりやってくるわけだから、この上ない労働力なんだろうな、とか思ってしまった。
ま、WHビザ所有者は、現地で少し苦労して働いて、その給料でオーストラリアのレジャーや観光を楽しむことを望んでいるわけだから、そのチャンスとフィールドを提供してくれる農場経営者には感謝です。


白豪主義、移民国家、国民性を題材にオーストラリアという国を紹介して、マイナスイメージばかりを強調しているようですが、観光という視点から見ると、オーストラリアは世界一の水準だといわれています。現にもう一度行きたい国NO.1に選ばれており、私もお金と時間の関係で行けなかった西海岸にはぜひ行ってみたいと、今でも思っています。
さらにいうなら、外国から日本という国をみたとき、日中韓の関係や、日本人のライフスタイルがいかに歪なものか明らかになることもあります。
日本の外に出たとき初めて、場所が違えば価値観が異なることに気づき、そこに入るときは自分の価値観を押し通すのではなく、相手に一から十まで合わせるのでもなく、双方にとって良い方法を探していくことが大切なのだと感じました。