見知らぬ場所で、見知らぬ人と

昨日、コンビニでバイトをしていたら、
外国人の方がプリペイド携帯電話のサービスを利用したいのだけど、
良く分からないから教えてくれ、ということだったので、
店内にあるマルチメディア端末での申し込み手続きを手伝った。


外国の人が良く利用するけど、
サービスの申し込み方法が場所によって違うため、混乱してしまうのが
スマートピットとプリペイド携帯電話サービスだ。


特にボーダフォンプリペイド携帯電話サービスは、
東海と関東甲信越でサービスが異なり、
携帯電話本体の番号によって分類されるらしい。


これがややこしくて、
うっかり間違えて本当なら東海のところを関東甲信越で申し込むと、
払い戻しができないので、全くの無駄になってしまうことがある。


昨日のケースも東海か関東甲信越か分からないとのことだったのだが、
番号検索で東海だと判明。


一件落着と思われた。


ところが、今度は通話料金のチャージができないとのこと。


チャージするだけなら代わりにやってもかまわないだろうと、
案内どおりに申し込みをしたのだが、
「このプリペイド番号では登録できません。・・・・・・」


何度か試したが、同じことだったのでカスタマーセンターに相談することにした。


しかし、21時頃だったので、録音対応のみで人が出てこない。


これらのことを告げると、今は仕事中で忙しいからもういい。
と言う。


黄色いトラック。
DHLだ。


日本の物流業界に参入してきた世界の巨人
日本のスタッフのみでは足らずに、本国から派遣されてきたのだろうか。


ともかく、明日になればボーダフォンのカスタマーセンターが対応してくれるはずだ。
ということを伝えてレジに戻った。




自分もプリペイド携帯を使ったことがある。


ワーホリでの8ヶ月、オーストラリアではプリペイドの携帯電話だった。
本体はNOKIA、サービスはOptus。
他にもTelstra、おなじみVodafoneと選ぶことができる。


NOKIAの本体は耐久度がかなり良いとの話。
自分の本体も一度水浸しになったが、復活した。


MotololaやSony Ericssonだと耐久性にはかけるが
デザインがおしゃれだったり、初期コンテンツが充実していたりするらしい。





まぁ、しかし、母国を離れ言葉も文化もアウェイの土地で、
旅行するにしろ、働くにしろ、勉強するにしろ、
会う人や店の店員に冷たくされては、
その国の印象は悪くなるだろうし、またそのモラルも知れたものとされるだろう。


実際、自分はタイは好きだがバンコクは嫌いになった。
バンコクの詐欺!! - 消費という名のクリエイト行為




日本の評判はすこぶる良いと思う。


しかし、日本人の習慣として「タテマエ文化」があるのも事実だ。
表向きはやさしい振りをしているが、心の底では何を思っているか分からない。


ひょっとしたら、
「とっとと帰りやがれこの毛唐がぁ。」
と、裏で言ってるのかもしれない。


英語が話せることが国際人の資格ではないのだ。
もちろん話せるに越したことはないが、
意思疎通なら、伝える気持ちがあれば身振り手振りで分かるはずだ。




いつだったか、就職活動の帰り、東京-つくばの高速バスに乗るときだった。


メガライナーだった。
普通の高速バスは車内でチケットが購入できるが、
メガライナーという二階建てのバスは、車内での購入ができないため
乗車前にチケットを持っていないと乗ることができない。


乗車口の近くで、一人の外国人がもめていた。
理由はやっぱりチケットをもっていないため乗れないということだった。


少し歩けばチケット売り場があるのだが、
彼は乗務員の言う日本語が理解できないらしく、
また、つくばで学会があるとかいう理由で、
乗り場には50mを越える長蛇の列ができていた。


そのとき、自分の手の中には5枚つづりの回数券があった。




「You can use this one.」




なんか、適切な言葉が出てこなかったが、言いたいことは伝わったようだった。


「Oh, realy! Yes, thank you, thank you.」
「It's 1040.」
「!? That's 1250.」
「Because these are ... ah ... 5 series thickets.」
「...Oh, coupon tickets.」
「...Yes, coupon.」
「Doesn't matter. Take it, please.」
「...Does't matter? ...O.K. Thank you.」


回数券という言葉が分からなかったが、伝わったようだ。
そうか、couponと言うのか。
やはり、英語はできたほうが良い。


彼はスリランカから来た人だった。
ほんの少しだけ津波の話をした。


「It was very sad.」


本当にすこしだけ。