IMMIGRANT

オーストラリアは移民の国である。
先住民アボリジニを除くとパイオニアであるイギリスからの移住者、二次大戦後はイタリアをはじめヨーロッパの国々から、そして最近はアジア諸国からの移民が増加傾向にある。
豪州は移民をはじめ留学生、旅行者に対して門戸が広い。
国土の割りに人口が少ないからだろうか、外から人が入ってくることには制限が少ない。
しかし、そのかわり金がかかる。
移住に関してはポイント制が採られており、そのポイントを獲得するためには語学試験を受け、大学もしくはシティカレッジを卒業しなければならないそうだ。
オーストラリア永住権・技術独立査証ガイド
それにかかる受験費や学費がべらぼうに高いのである。学費に関していえば、4年制大学での留学生の学費は、オーストラリア国民の倍以上になっている。(一方、日本では国費、私費に限らず外国人留学生に対して優遇措置がとられている。)
http://www.jpnc.com/~aplac/memo/coldedu_m.html (あまり良いリンクが見つからなかった。)
移住者に対して永住権や国籍を与えることや、治安を守るという観点から見れば、門戸は広げても基準を一定水準以上に保つことは当然ともとれますが・・・
そして、旅行者には短時間で広大な国土を移動するための交通費がかかる。でも宿はヨーロッパに比べれば安いと思う。
オーストラリアの後、シンガポール、マレーシア、タイと旅行したが交通費は比べ物にならないほど安かった。(当然ながら通貨価値がそのまま交通費に反映されているわけです。)
また、移民とともに外国資本も入ってくるのだが、これに対して非常に厳しい。飲食店の衛生チェックや従業員の給料にかかる税金。中国系移民は2世3世出身の政府関係者などの人脈を通して巧みに逃れているらしいが、日系、韓系、タイ系などの外国資本は耐え切れず撤退することも少なくないそうだ。


ところで、移民の2世3世は自分のルーツを探す傾向にある。映画「 Looking for Alibrandi」を観よう。
http://www.cinematopics.com/cinema/gday/output.php?number=4&offset=10
彼らの若い世代がオーストラリア文化と彼らのルーツの文化を吸収し、新たな文化を作り上げていくであろう。オーストラリアで今一番人気のあるテレビ番組「Australian Idol」を見ればなんとなく気づく。今オーストラリアは「人材」もしくは「才能」がほしいのだろう。
この広い国土に見合った「ヒト」が欲しい、若い国ゆえに・・・