新しいライフスタイルを提供し、地域社会に貢献するコンビニエンスストアの新業態 その参

しかし、これらのサービスをCVSが行うには、まだまだ問題点が多い。


第一にインフラが整っていないことが挙げられる。デリバリーサービスを行うとしても、am/pmのデリス便のように原付で宅配するのか、もしくは車を使うのか。
バイクなら機動性に優れスペースも取らないため導入は容易だが、積載量の限界が小さすぎるため宅急便やクリーニングの集荷は行えないと考えられ、せっかくのデリバリーサービスの本来の良さが発揮できない。
一方、車や2t程度の小型トラックでデリバリーをするなら、積載量が多いため、1度の配送で複数の場所を回れることや、宅急便やクリーニングなどの集荷が行えることが利点だが、機動性や駐車スペースを考えれば需要の高い都市部でうまく機能しないことが考えられる。


また、サービス内容が現在のCVSが行っている内容に比べ大幅に発展しているため、クルーの仕事内容が根本的に違うものになってしまうこともあり、教育やフォーマット導入の初期コストが多いことも考慮しなければならない。


また、ただでさえ狭いバックルームに宅急便やクリーニングなどの保管場所を確保しなければならないという店内の業務スペースにも問題が生じる。


他にも、需要の高い地域と低い地域との差が大きいこと。
店舗ごとでエリアを区切って需要の住み分けをしていたのに、デリバリーサービスではエリアが被ってしまい同じ系列店が競合してしまうことが考えられる。