覚悟の価値を決める場所


妻木ブロガーの一人(モーターサイクル・ブログ)のタイトルのもとにもなっている、この映画をようやく観ることができた。


レンタル解禁になっても、半額の日には毎回在庫ゼロという状況だったけど、新作から準新作になってからやっとレンタルできた。


キューバ革命中南米の歴史的背景という内容はよく理解せずに観たが、そういった内容が分からなくても引き込まれる作品だったと思う。


さまざまな人々に出会い、異なる世界や違う価値観を目の当たりにすることで、自分のアイデンティティと存在意義を自らに問いかける機会は「放浪」でしか得ることができない。


異文化があるということはテレビや書籍やネットを見れば分かることだが、実際にその世界を見てその価値観に触れることがなければ、その異文化やその人達とどう共存すれば良いのかは理解できないのだ。

  • 韓国人と一緒に暮らすときは?
  • ドイツ人と一緒に働くときは?


そんなときに、テレビや書籍やネットで得た知識が役に立つはずもなく、必要なのは相互理解のためのコミュニケーション能力に他ならない。


映画の中の主人公はそのコミュニケーション能力に加え、偽りのない言動が人を惹きつける魅力となっていた。


そのためかストーリーの後半のハンセン病棟でのドラマは、革命指導者としてのエピソードよりも、カラダとココロの両方から向き合うという医療の本質を問うテーマを感じることができる。
そして、そのことを通じて主人公もまた自らの道しるべを確立していったのだろう。


旅に出る。人と出会う。異文化に触れる。ということは、違うものを意識することで自らを見つめ直し、自分に必要なものを探すことなのだ。