配属面談・ネットのあちら側かこちら側か、働くフィールドはどっちになるだろうか

配属面談があった。


話はぶっ飛んで「ウェブ進化論」のこと。
2月10日にリリースされてからネットのいろんなところで話題に上がっていたから、買わずにあちらこちらの書評を見て大枠はつかんでいたつもりだった。
あと、とてもじゃないけど「ウェブ進化論」の感想なんて書こう(書ける)とも思っていなかった。


しかし、3分間スピーチのために買って、書籍というかたち読んで、
http://www.virtual-pop.com/tearoom/archives/000155.html
のエントリーを見て感動した。


そして今の自分の境遇を省みて、熱いものを感じずにはいられなかった。
鳥肌が立った。
雄たけびを上げた。
吼えたっ!!


何度も何度も繰り返し読んだところがあった。

検索エンジンも自動秩序形成システムのひとつだが、何もインプットがなければ、アウトプットが出せない。では「言葉の組み合わせ」に代わるインプットとは何なのか。こういう発想の先に今後のブレークスルーが期待される。
たとえばリアルタイム性に着目するという手がある。ネット上のサイトというのは時々刻々と書き換えられていくものである。決して定常状態というものはない。グーグルだって、過去のある時点のネット世界の状態を保存して、その情報に対して計算を行う。厳密にいえばリアルタイム性はない。「ネット上に一時間前には存在しなかった」けれど「多くの人が注目している」情報を自動抽出してくることができれば、ひょっとすると何かのインプットがなくても、速報性の高い情報についての「自動秩序形成システム」ができるかもしれない。


・・・

「ネット上に一時間前には存在しなかった」けれど「多くの人が注目している」情報を自動抽出してくることができれば


それってこれのことですか?
http://kizasi.jp/



あーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!
おあーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!
さあ来いや!

個の嗜好にあわせて、自動的に「玉」が分けられる

という部分まではカバーできていないが、時系列を持った「神の視点」(「全体を俯瞰する視点」)という意味ではまさにKIZASIのことではないか!!


情報の重み付けを時系列的にする対象は、何もブログだけではない。ネットに存在する多くのコミュニティや、オフラインでも電子情報が時系列的に変化するところはある(営業日報、コールセンターに寄せられた情報、電子メール等)。


インターネットビジネスが儲からない理由 - しあわせのくつ
と、金にならないといわれるネットビジネスだが、テクノロジー如何でネットのあちら側とこちら側とをつなげるモデルはマーケティングや内部統制といった分野にニーズがあるはずだ。


今日の配属面談では熱い思いのたけの7割くらいを話すことができたと思う。
しかし、人事と事業部との横のつながりは思いのほか弱く、生命科学系出身の私の適性診断や評価は、聞いた限り残念なものだった。


まぁ、ネットのこちら側の業務システムにも多少は興味もある。
某社長の発言を元に始まった「頭数論」に経営的視野からアプローチした記事を見つけたが、
http://www.arclamp.jp/blog/archives/000832.html
だったらSI企業が「頭数論」から逃れられない原因

人月(人数 × 時間) = システムの値段

にとってかわる業務システム評価方法を考えれば良いじゃないかと思って調べてみたら、「システム監査」とか「情報システム評価」とかがあるじゃないか。
IBM - Japan
最適なシステム環境を維持する方策とは? - ITmedia エンタープライズ
報告だけでは終わらないシステム監査の進め方と効果 - ITmedia エンタープライズ
“安心して使えるシステム”を客観的に評価する - ITmedia エンタープライズ
情報システムの“有効性”と “投資対効果”を監査する - ITmedia エンタープライズ
企業価値を高める“これからのシステム監査” - ITmedia エンタープライズ
注:pdf
http://www.nri.co.jp/opinion/it_solution/1999/pdf/IT19990707.pdf
注:pdf
http://www.nri.co.jp/opinion/chitekishisan/1999/pdf/cs19990107.pdf


6月はじめに、社長をゲストに新人が企画する1時間半のイベントがある。
プレゼンとディスカッション形式になるらしいが、テーマは福利厚生だとか、挨拶だとか、創立記念日の企画だとか、どうもモチベーション維持に欠ける。
一応「会社の未来について」なるテーマもあるが、そこで「頭数論」に代わる「新しい業務システムの評価方法」についてディスカッションしたいけど、同期の何人がこのテーマに賛同してくれるだろうか・・・