3分間スピーチ@新人研修

3分間スピーチをする上で1冊の本を紹介したいと思います。

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)

梅田望夫著の「ウェブ進化論」という本です。この本ではロングテールオープンソースWisdom of Crowds(群集の叡智)といったインターネットの世界で不特定多数無限大の人々がほぼゼロコストの状態で繋がることから生じる現象について述べられています。

話は変わって、今私が毎日のように利用して熱中している「はてな」というウェブサービスがあります。中でも一番よく利用しているはてなブックマークソーシャルブックマークと呼ばれるサービスです。
ソーシャルブックマークはネット上で公開、共有されるウェブサイトのブックマーク、またはその集合のことです。これまで個人がローカルに溜め込むものだったブックマークを公開、共有することによって、それらが有益な情報源となることが期待されています。

例えば先日、Java研修の途中にKから「マウスを使わずにウィンドウを切り替えできるショートカットキー知らないか?」と聞かれました。
そのとき私はそのショートカットが分からなかったのですが、以前はてなブックマーク人気エントリーにあった、「役に立つウィンドウズのショートカット」というウェブサイトをブックマークしていたのを思い出しました。
その後休憩時間にウェブ上に公開している自分のブックマークにアクセスして調べたところ、「ウィンドウ切り替えショートカットキー」はAlt+Tabだと分かりました。
このケースは多くの人がブックマークしているサイトは有益なものである可能性が高い、という群集の叡智の一例です。

初めに紹介したウェブ進化論にはアマゾンやeBay、アップルのiTMSmF247といったロングテールマーケットのことや、またもう一つの群集の叡智であり、ソフトウェアの領域を超えたオープンソースであるWikipediaについても述べられています。

インターネットでは有益な情報が数多くオープンな状態で見ることができますが、一方で大量の役に立たない情報に溢れています。玉石混合の中で玉だけを見分ける方法は難しいですがそのコストは低下傾向にあります。
このスピーチで紹介した内容は玉を選び出すための方法のひとつと捉えられており、私はこれらを有効に利用して知識の吸収に役立てたいと考えています。




(まぁ、ショートカットを調べるくらいなら「ショートカット ウィンドウ 切り替え」とかでググったほうが早いけど・・・)