千年女優:理想を演じる私が好きなんだもの!

いつだったか千年女優のアニメマエストロが注目の動画(Youtube)にエントリーをあげられていたのを見てからこの作品は見たいと思っていた。

千年女優 [DVD]

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映画 アニメ 千年女優 - allcinema
http://www.nhk.or.jp/manga/mes/11/page_001.html
http://www.geocities.jp/rotter/movie/1000nen.htm
[m*] 千年女優 - matsu-you* personal media

クチコミサイトのコメントを読むととてもおもしろい。最後の台詞
「だって、あたしは、あの人を追いかけるあたしが、好きなんだもの」
に対する感想が真っ二つに分かれているからだ。
非常に分かりやすく言うと、女性側は「最後に千代子が言うセリフにドキッとさせられます」「ええぇっ??って感じ」「エンディングで報われたかった」、逆に男性側は「人生そのものにおいて自身をヒロインだと脳内変換」「やっぱり千代子は自分に酔っていた?」
鑑賞直後の個人的な感想は、もちろんオトコ側として「あ〜、なるほど。そういう話だったんか。理想を演じる私が好きなの、って話だったのね。」
監督:今敏のインタビューがあったので覗いてみよう。

作品最後に千代子がつぶやくセリフについて聞いた。これは“真実の騙し絵”を受け入れられるかどうかを唐突に投げかけられ、日本制作の映画ではあまり馴染みのない終わり方に導く不思議なセリフなのだ。「このセリフには賛否両論あると思っています。でも作者として自信をもってあのセリフを出しています!。甘ったるいロマンティシズムを投影されないために、最後にキチンとクギをさしました。踏み絵みたいなものですね、あれは」。
http://www.excite.co.jp/cinema/special/sennenjoyu/

おっと、男性側から「ほら見たことか」と言う声が上がりそうです。


少し前に「私、仕事好きだから!」そんな奴いねーーー!! - 消費という名のクリエイト行為という記事を書きましたが、「私、仕事好きだから!」という女性が少ないのは、世の中の女性の多くが自分の理想を演じきれていないからなのでしょうか。
テレ東のカンブリア宮殿にサマンサ・タバサの社長が出演したとき、取材映像の中でサマンサ・タバサ女性店長の多くがいかにも「私、仕事好きだから!」と言いそうな人たちだったのを覚えています。
さて、女性(非オタ)の理想の自分てのはアパレルブランドショップの店長ですか・・・、もしくは千代子みたいに芸能関係!?
オタ女性の理想はたぶん、出版関係か印刷関係!?


この作品はなんといってもサントラが素晴らしい。
http://s-hirasawa.com/teslakite/1000nen/index.htm
Cabosで探したけど見つからなかったので、CD買おうかなと思っている。こんなことはプラネテスのサントラ以来だな。