英語でよく聞く「You know」は日本語でいう「やっぱり」と同じ意味合いを持つのではないだろうか。

体育会系のミーティングで一番頻繁に出てくる言葉は「やっぱり」ではないだろうか。
特にチームスポーツの場合チームワークのためにメンバーの意思統一が何よりも重要になってくる。そのためにミーティングでは「俺たちのチームの特徴はやっぱり・・・だと思う。だからやっぱり・・・しないと・・・だから、やっぱり・・・」という具合な発言が多くなってしまうのだ。
この「やっぱり」という言葉の裏側にはよく言われているように、
「これからいう意見は個人的なものではなくて、全員の総意としての意見だと思うのだが・・・」という思惑がある。
発言するからにはそれに反対する意見が出てくるわけだが、前もって「やっぱり」ということで自分の発言にそれなりの支持があることをほのめかし、賛成意見を引き出そうというものなのだ。
が、裏を返せば自分の意見に自信がなく、立場上ミーティングに参加しているからには発言を強いられているとか、とりあえず何か発言しなければならない状況になってしまったときに「やっぱり」と切り出すことが大抵なのだ。
逆を言えば確固たる信念があって伝えなければならない意見なら「やっぱり」と付け足す必要はない。
例えば、サッカーの中田英は試合後のインタビューとかで「やっぱり」という言葉はまず言わないのではないだろうか。一試合終わるごとに問題点を明確に意識していていて、チームとしてはこうしなければならない、その中で個人としてはこうしなければならないと具体的に考えているため、「やっぱり・・・」などと誰もがわかるようなことを言って、聞いている人も「やっぱりそうだよな」という発言はしないのだ。


ところで英語を母国語とするスポーツ選手のインタビューを聞いているとよく「You know」が出てくる。最近聞いたのではイングランド代表のジェラードとベッカムのワールドカップについてのインタビューだった。
その中で二人とも「..... You know, ..... You know, .....」と一つのセンテンスのあいだ毎に「You know」を入れているのだ。
そこでふと思った。
なにやらこの「You know」には直訳では伝わらない深い意味があるのではなかろうか!!と。


で、結びついたのが「やっぱり」だった。
英語の「You know」は日本語の「やっぱり」と同様に相手に同意を促す接続語のような副詞のような役割を果たしているのではないだろうか。「You know,(君も分かるだろう)」「You know,(君もご存知のように)」「You know,(周知のように)」という具合に。
検索してみると同じようなことを書いているサイトがあった。
http://www.coscom.co.jp/jungle/yomimono2/yappari/yappari-c.html
どうも文章が堅苦しいなと思ってトップを見ると、どうやら日本語学習用の英語サイトのようだ・・・